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人を育てるのがうまくなる!楽になる!「リサ先生のタイプ別後輩指導」【2回目】「言動から紐解いてみよう!あの後輩は何タイプ?」

はじめに

皆さま、こんにちは。動物病院ヒューマンスキル育成コンサルタントの田中理咲(タナカリサ)です。
後輩のタイプごとに効果的な関わり、指導を考える本連載。第1回目は「ライオン・おサル・ふくろう・うさぎ」4つのタイプの特徴をざっくりとお伝えしました。1週間、後輩をじっくり観察してみて、強く出ているタイプが見えてきたでしょうか?より関心をもって観察できたでしょうか?

第2回目の今回は、より具体的な言動からタイプを紐解くヒントをご紹介します。観察して「このタイプかな…」と予測したタイプを「やっぱりそうだ!」と確信するかもしれませんし、「あれ?もしかしたらこのタイプも強いのかな?」と新たな発見があるかもしれません。
また、先輩としての自分自身は、どのタイプが強く出ているのだろう?という視点で読むと、後輩と自分の「違い」を改めて考えるきっかけになるかもしれません。

それでは早速、日常のシーンを切り取って、各タイプによくみられる言動をご紹介していきます!

「人の話を聞くとき」の言動をチェック!

話しているときよりも、実は聞くときの方が、各タイプの特徴がよく現れます。話すときよりも、聞くときの方が「注目されている感」が弱くなり、無意識のクセが出やすいからです。
【ライオンタイプ】
うなずきやあいづちは少なめで、無表情で目をしっかり合わせて聞く
考えながら聞くので、時々視線が斜め上に動く
話が長くなると眉間にしわがよりがち

【おサルタイプ】
興味のある話とない話で、反応がわかりやすく違う(興味がないとソワソワしだす)
「はい、はい」「えーっ!」など、あいづちの量が多く、テンポが速い
「実は私も~」など、いつの間にか自分の話をしている

【ふくろうタイプ】
表情はほぼ一定で変わらず、聞いているのか聞いていないのかわからないこともある
整理をしながら聞くので、あいづちなどの反応が1テンポ遅れる
質問が細かく、多い。細かな手順や理由を質問する

【うさぎタイプ】
基本的には笑顔で聞くが、不安になると表情やあいづちにすぐ出る
深くうなずく。あいづちの量、特に共感を示すあいづちが多い
話の内容で、わからないことがあっても、わかったふりをしてしまう

「ミスをした後」の言動をチェック!

経験が浅いうちは誰しもミスの1つや2つはあるものです。しかし、タイプの特徴が出やすいのはミスをした「後」。ミスの「捉え方」の違いが、その後の言動に影響するのです。

【ライオンタイプ】
ミスをしたことよりも、リカバリーして成功させることに意識が向く
報告や相談の前に、自分一人で解決策を考えて動いてしまう
落ち込みを引きずることは少なく、落ち込んでも周囲にはそれを見せない

【おサルタイプ】
もともとミスを恐れずトライするため、ミスしたことを重く受け止めすぎない
ミスの原因を掘り下げて考えないため対策が曖昧で、同じミスを繰り返すこともある
落ち込むときにはとことん落ち込むが、回復までのスピードがはやい

【ふくろうタイプ】
もともとミスをすることが嫌いで慎重なぶん、ショックを受けやすい
ミスの原因を「なぜ?なぜ?」と掘り下げるが、広い視野で考えるのが苦手
原因と解決策がわかれば、落ち込みから脱出できる

【うさぎタイプ】
ミス自体よりも、誰かに迷惑をかけたこと、自分の評価が下がることに着目する
謝罪の言葉が多く「私がちゃんとしなかったから」と自己否定の言葉も多い
落ち込みを引きずり周囲からもそれが分かりやすい。泣いてしまうこともある

何かを「決めるとき」の言動をチェック!

食事のメニューを決めるなどの日常的な決断から、仕事における目標を決める決断まで、あらゆる「決めるシーン」でもその特徴がよく出てきます。
【ライオンタイプ】
思考スピードが速いので、すぐに決断する
「なぜ?」と聞くと、明確に自分なりの理由を話せる
自分で決められないと、イライラが表情や態度に出やすい

【おサルタイプ】
感覚で決めるので、決断に時間がかからない
「なぜ?」と聞くと、「好き/嫌いだから」など感覚的な答えが多い
「決めちゃいましょうよ」と他の人の決断を促すことも多い

【ふくろうタイプ】
自分で考えて決めるが、決断までに時間がかかる
「なぜ?」と聞くと、理由を細かい。時に「考えすぎ」と感じることもある
「ちょっと考えてもいいですか?」「後でもいいですか?」というセリフが多い

【うさぎタイプ】
他の人の意見や反応を見ながら決めるので、決断までに時間がかかる
「なぜ?」と聞くとフリーズしがちで、理由があいまいなことが多い
「どちらでも大丈夫です」「皆さんどうされますか?」というセリフが多い

言動の奥にあるもの…。それは「価値観」

こうして比較してみると、同じ状況でも現れる言動は様々なことがよくわかります。でも重要なのは、どうしてこのような違いが出てくるのか?ということです。

言動の素となっているもの、違いを生み出しているものは何だと思いますか?
それは「価値観」。つまりその人が「大切にしていること」です。
各タイプで整理すると…、

ライオンタイプが大切にしている価値観・・・自己決定、成果を出す
おサルタイプが大切にしている価値観・・・自由、楽しむ
ふくろうタイプが大切にしている価値観・・・正確さ、納得感
うさぎタイプが大切にしている価値観・・・協調性、貢献感
と言えるでしょう。

後輩を指導するときも、目に見える言動だけでなく、どんな価値観、大切にしていることがあるからその言動が生まれるのか?と一歩深く考えてみてください。
例えば、ライオンタイプがミスをしたときに、自分で何とかしようと報告が遅れてしまったとします。
報告が遅いのは、言動として間違っています。ただ、それは「自分で決定し、成果をあげること」を大切にしているからではないか?と想像すると、

「報告が遅いよね!もっと早く報告しなきゃだめだよね!」

という指導ではなく、

「結果に責任を持とうと自分で考えて動くところは、強みだと思う。でも、今回の事例は病院としての判断が必要だった。だからこの段階で報告が必要だった」

と、相手の価値観を尊重しながら、良くない行動は良くないと指摘することができます。

誰しも自分が大切にしていることを、頭から否定されると素直にはなれませんよね。
家族や恋人との喧嘩でも、価値観を否定されると、相手の言うことが正しくても感情的に拒否してしまったりしませんか?

大切なのは、相手の価値観にダメ出しするのではなく、価値観は尊重しながら「言動の変容」を確実に促すことです。
「正しいことを相手に届くように伝える」ことで、正してほしい行動を正してもらえる確率も高まり、生産的な指導にぐんと近づきます。

おわりに

ちなみに先輩である皆さまのタイプは何ですか?苦手だな、やりにくいなと感じる後輩は、自分と異なるタイプではありませんか?大切にしていることが違うと、どうしても「理解できない!」と思うことが多くなるものです。
この連載を通して、「違い」を「間違い」ではなく「おもしろい」と捉え、タイプ別指導を楽しんでいただけると嬉しく思います。

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